中国図書館だより
中国点字図書館が竣工開館
中国点字図書館が2011年6月28日に北京市で竣工開館しました。同館は25万冊におよぶ点字書籍を収蔵し、1600万人以上の視覚障害者に向けて公共の文化的サービスを提供しています。
図書館の敷地面積は2.8万平方メートルで、合計4つの書庫を備え、蔵書25万冊、テープおよびDVD66万枚を所蔵し視覚障害者の旺盛な読書欲を満たしています。また館内には視覚障害者文化情報センターによって設けられた文献収納コーナー、視覚障害者閲覧コーナー、展示展覧コーナー、研修コーナーなどがあります。
このほかに、研修コーナーでは視覚障害者パソコン教室、音楽教室、視覚機能訓練教室、心理セラピー、スピーク映像館などが実施されており、トータルサービスが提供されています。貸出図書のほか、機能訓練、視覚映像鑑賞、心理カウンセリングなど多彩なコンテンツを楽しむことができます。
同時に、情報センターの展示展覧コーナーでは視覚障害者文化体験館、感触博物館、文化芸術展示室なども開催されており、感触博物館には参観者が実物模型を手で触れることで世界と中国の文明を肌で感じ取れるという趣向を凝らした体験コーナーがあります。文化体験館では大量の写真、および文章を観覧することができ、またインタラクションや暗闇体験を通して視覚障害者の世界に触れ視覚障害への理解を深めることができます。