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斉藤氏が日本から来中、上海図書館で音楽講座
 


  
  
2007年11月30日、上海図書館の音楽鑑賞室は、馴染みの斉藤弥三郎氏を再び迎えることになった。今回講座のテーマは「カラヤンの半生」である。音楽鑑賞室には、聴衆が早くから詰め掛け、追加席はもちろん、結局床にまで座らざるをえないほどであった。
    今回の講座で斉藤氏は、有名な指揮者カラヤンの生涯を紹介した。特に名師による指導や、不運による公演禁止、またその対策で行ったレコーディング、その録音で逆に彼の名声が全世界にまで広がり、客観的にクラシック音楽の普及に大きく貢献したことをわかりやすく上海市民に説明した。
    講座では1948年に録音し、1973年に録画されたベートーベンの運命交響曲を鑑賞した。その48年のCDは、同氏が長年掛けて探しても手に入らなかった逸品であるが、去年偶然に百円ショップで劇的に購入したものである。
   斉藤氏は、この十年、毎年上海図書館に音楽CDやDVDを寄贈しているが、上海市民と音楽を共に鑑賞、討論できることが何よりも嬉しく、これからも引き続き寄贈したいと話した。そして、2010上海万博の年に、上海に最も似合うベートーベンの第九「合唱」で、その盛典の歓喜を上海市民と一緒に味わいたいとも述べている。