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中日第6回国際図書館学セミナー大阪の大阪市立大学で開催
 

盛宣怀


    上海市図書館学会と日本図書館研究会が共催する第6回国際図書館学セミナーは、大阪の大阪市立大学(梅田サテライトキャンパス)文化交流センターのホールにて11月10日から11日まで開催されました。
    今回は「全域サービス~第一線の図書館サービスをめざして~」をテーマとした日中双方の研究報告に基づき情報交換や論議が行われました。中国からは上海図書館の副館長である陳超氏を団長として上海図書館学会の副秘書長である金暁明氏、上海図書館の研究館員である鮑延明氏、楊浦区立図書館の館長である王婉卿氏、楊浦区少年児童図書館の館長である潘立敏氏、楊浦区立延吉図書館の副館長である趙宝耀氏の6名が同セミナーに出席しました。日本の公共図書館や大学図書館の代表者ら48名を含めると出席者は54名となりました。
   簡素な開会式では最初に日本図書館研究会の理事長である川崎良孝教授による歓迎の挨拶がありました。次いで金暁明氏が上海市図書館学会の理事長であり上海図書館の副館長でもある王世偉教授の挨拶を代読しました。その後、上海図書館の副館長である陳超氏が挨拶を述べました。同セミナーには日本図書館協会の会長であり大阪教育大学の名誉教授でもある塩見昇氏も列席しました。続くプログラムの中で陳超氏(上海図書館副館長)、國松完二氏(滋賀県立図書館長)、王婉卿氏(楊浦区立図書館館長)、永利和則氏(小郡市立図書館長)、鮑延明氏(上海図書館読者サービスセンター研究館員)、近藤友子氏(国立民族学博物館)、潘立敏氏(楊浦区立児童図書館長)、松井一郎氏(枚方市立中央図書館長)らによるすばらしい講演が行われました。
     2日目のシンポジウムでは「全域サービス網構築における緊急課題と展望」について活発な意見交換が行われました。
    来場者は次のような感想を述べています。全域サービスというテーマに対する日中のアプローチが異なることは大変興味深い。アプローチ違いから学べる点もある。中国からの代表者の講演はすばらしく中国における図書政策、サービス、運営といった新鮮な情報について理解を深めることができた。
    日中が共同開催する同セミナーは2001年に上海図書館で初めて開催されて以降、3年目の調整期間も含めて開催地を交互に提供しています。第7回セミナーは2010年の万博開催地である上海の上海図書館において万博期間中に開催することに決まりました。