中国図書館学会と嘉興市人民政府の主催、浙江省図書館学会の共催、また嘉興市文化広電新聞出版局が実施する「公共図書館サービスシステム構築トップ・フォーラム」が、2008年4月15-18日、中国の浙江嘉興で盛大に開催された。全国各省、市、区、県の公共図書館の館長、各大学図書情報専門の学者、「人民日報」、「光明日報」などマスコミ関係者約40名がこのフォーラムに参加した。
フォーラムのテーマは、「公共図書館サービスシステム構築―総館分館モデルの実践と思考」であった。中国図書館学会秘書長の湯更生氏、浙江省文化庁副庁長の金庚初氏、嘉興市人民政府副市長の柴永強氏がオープンセレモニーに出席し挨拶を行った。
四日間におよぶフォーラムに図書館関係者が一堂に集まり、総館分館モデルという公共図書館サービスシステムの建設と中国図書館事業の発展にかかわる重大な問題について話し合いが行われた。北京、上海、広東、江蘇、浙江、黑龍江、ハルピン、吉林から集まった地域区図書館館長がそれぞれ講演を行い、総館分館モデル実施の経験とその方法を紹介した。北京大学、南開大学、中国図書館学会など大学や研究機構から集まった学者は、国内で実施している総館分館モデルの代表的なケースを分析、評価した。フォーラムの締めくくりとして代表たちは、わが国における公共図書館サービスシステムで発生する典型的なケースと重大な理論と実践問題に関する深い研究討論を行った。また多くの建設的な意見と提案が提出され、今後の発展に関する意見の一致が見られた。また代表たちは、嘉興市図書館の総館分館建設を視察してさらに経験を積んだ。
「公共図書館サービスシステム構築トップ・フォーラム」の開催は、中国の特色を持つ更なる公共図書館サービスシステムが構築されるように理論根拠と実践指導を提供し、図書館の公共サービスレベルを向上させ、中国図書館事業発展の迅速な発展を促進させることにある。