中国図書館だより
上海発の国際図書館が利用開始「外国人居留者」に朗報
国務院新聞弁公室・上海市政府新聞弁公室の指導で成立した「中国ウィンドウ上海閲覧センター・上海虹橋国際図書館」が2008年12月6日に長寧区で開館した。これにより中国初の外国人向け閲覧センターでもある上海初の国際図書館が正式にスタートした。
同閲覧センターは上海最大の図書館である長寧図書館の8階に設置されている。長寧区には目下114の国や地域から来た3万5000人の外国人が生活している。また21の領事館や3000を超える外資系企業や事務所が存在する。今年の5月に長寧区図書館はアメリカ・イギリス・ドイツ、マレーシア、インドネシアといった国々の専門家、教師、学生、コミュニティの代表者らの意見を参考として国際図書館の構築に関する初歩的な計画を取りまとめた。
上海に居住する外国人のために設置された文化交流施設である同センターには中央や地方の対外宣伝品が展示される。また外国語スタッフや図書管理スタッフを配置し中国語書籍や外国語書籍の閲覧サービスを提供する。さらに上海万博に関する準備の一環として外国人を対象とした外国語書籍などのデジタル化、図書のワンストップ検索、借覧、購入といったサービスを提供する。上海に居住する外国人は万博、外交、観光、文化、スポーツ、医療、教育、交通といった幅広い分野の情報を収集することができる。目下同センターはオランダのデン・ハーグ図書館やロシアの国家図書館などと提携を開始している。出典:「青年報」