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中国図書館だより
中米共同で最大規模の図書館デジタル化プロジェクトハーバード燕京、五万冊の中国希少古籍をデジタル化

   中国国家図書館と米国ハーバード大学図書館は先日、ハーバード大学燕京図書館の所有する中国希少古籍、4210種類5万1889冊のデジタル化で提携することに合意しました。これは二つの図書館の提携による、世界最大規模のデジタル化プロジェクトです。このたびの提携は、国際的な図書館間での文献資源の共有とデジタル図書館建設の、新しいモデルとなりました。

   このプロジェクトは6年計画で、プロジェクトの成果は双方が完全なデジタル画像ファイルとして保存し、それぞれのウェブサイトに無料公開し、その他の学術研究、文献保存に利用するということです。国家図書館はこのプロジェクトに資金提供と技術サポートを行い、データの質を管理します。一方、ハーバード大学図書館は設備を提供し、中国希少古籍のデジタル化、基本データの作成、データの受渡しを担当します。

    ハーバード燕京図書館は東アジア関連の蔵書が豊富なことで欧米では広く知られており、その中にはきわめて希少な古籍もあり、世界中の中国研究家の注目を集めています。プロジェクトが完成すると、この5万冊余りの中国古籍は国家図書館の27万冊の希少古籍、164万冊の一般古籍と共に、過去最大規模の中華善本古籍デジタル図書館に所蔵され、世界中の学習者が利用できるようになります。