乾燥地帯、水系、三角州--中国環境史の地域的研究

筆者： 韓昭慶

定価：￥30.00

ISBN：978-7-5439-4288-2

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内容の紹介：

　本書は、乾燥地帯、水系、三角州といった地形の角度から中国の環境史における問題を検討したものである。研究の対象となったのは、西北部にあるモウソ砂漠と青海省、西南部の貴州省、中部の淮北平原と東部の黄河三角州、また揚子江河口であり、それぞれに特長がある。モウソ砂漠の部分では、人間の開墾活動と砂漠の関係、貴州石漠化地区の部分では、人文的要素である政策と制度の研究が、黄河三角州の部分では、自然復元の変遷の過程が、そして青海と黄河下流変遷の影響に関する二章は、人と自然環境の間の相互作用について論じている。その他の部分では、欧米環境史の研究動向、中国環境史研究の現状、さらに歴史・地理学と中国環境史の研究との関係が扱われている。