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出版物案内

陝西から甘粛の旅——1908-1909クラーク考察隊華北旅行記

筆者: ロバート・スターリング・クラーク/アーサー・ド・カールソービー共著
定価:¥68.00
ISBN:978-7-5439-4232-5
出版社:
内容の紹介:

   「陝西から甘粛の旅——1908-1909クラーク考察隊華北旅行記」は、米国の探検家ロバート・スターリング・クラーク(Robert Sterling Clark)と英国の博物学者アーサー・ド・カールソービー(Arthur de Carle Sowerby)の共著によるもので、1913年に英国ロンドンとドイツのライプツィヒで同時出版された名著である。同書は、1908年5月から1909年9月までの間にクラーク探検隊が現在の山西、陝西、宁夏、甘粛、河南など黄土高原地帯で行った総合的科学考察の過程を詳細に記述したものである。その内容は、地理と人文に関する多方面の情報を網羅しており、地形踏査、天文・气象観測、動植物の標本採集、地図作成、文物古跡調査、人類学的調査などのほか、大量の自然と人文の景観に関する写真もある。1908-1909年にかけてのクラーク探検隊によるこの華北・北西地区での長時間かつ広範囲の調査は、清代後期の西欧世界による黄土高原に対する最も系統的で科学的な考察であり、当時の西欧世界が中国北西部や河北内陸部に対して持つ認識を大いに高めるものとなった。

 英国ジオグラフィー誌1913年第41卷第3期刊の書評には、「本書の内容は、多数の科学的分野にまで及んでおり、その情報量は単なる普通の旅行記をはるかに凌駕するものだ」とある。また米国地理学会誌1915年第47卷第1期刊の書評も、「最近行われた探検活動の中でも、これほど短時間の間に多大な成果を得たものは稀であり、これほど満足のゆく結果は得難いものだ」と高評価を与えている。