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出版物案内

地球温暖化は止まらない

筆者: 編集長:S・ブレッド・シンガー 、デニス・T・エイヴァリー
定価:35元
ISBN:978-7-5439-3560-0
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内容の紹介:

 ガイア理論の考え方:地球は生物学上で言う生命体であり自己調整機能によって進化してきた。その証拠として地球が形成されてから今日に至るまでに太陽光線は30%増加したが化学的性質が不安定な地球の大気層に大きな変化は見られない。

 1990年代から北極の氷床が縮小し続けているのは地球が次の氷河期へと向かう自然現象かもしれない。科学者によると、繰り返される太陽活動の変化により歴史上4度の氷河期があった。氷河期が終結するたびに温度上昇が見られる。…融解する北極の氷床や南極におけるオゾンホールの拡大などは人類の命運に関わる問題であり科学的かつ慎重に対応すべきである。地球温暖化の問題も同様である。本当に人類活動が問題の根源なのかを見極める必要がある。
 マサチューセッツ工科大学の気候専門家であるリンセン氏によると、地球が温暖化しているかどうかに対する科学者たちの見解は分かれている。地球温暖化は新種の宗教のようであり信者は異なる意見に耳を傾けようとしないと同氏は批判している。類似した見方を持つ科学者によると地球の気候は周期的に変化するという。17世紀に地球は小氷河期に入った。19世紀末に地球の温度が上昇したのは同小氷河期が終了したに過ぎない。地球温暖化を引き起こす要素は太陽活動や宇宙線の変化など数多く存在しているという。

 カナダ初の気候学博士であるティモシー氏は「地球温暖化には明確なデータによる裏付けがあるのか」と疑問を投げかけている。地球の平均気温の上昇が地球の温度調節機能における安全ラインを超えてしまうと主張する者がいるが温度調節機能など存在するのだろうか。存在すると言う者は氷河期について聞いたことがないのだろうか。1970年代に地球寒冷化について盛んに議論が行われ今度は地球温暖化だ。数度低くても数度高くても災害を引き起こすと言うのなら現時点の温度が理想的なのではないか。

 2007年3月8日にイギリスのテレビ局がドキュメンタリー番組「地球温暖化詐欺」を放送した。同番組では現在主流となっている論考とは全く異なる見地から地球温暖化が扱われた。「温暖化現象は人類活動によるものではない」という主張が繰り返し強調されていた。また複数の気候学者へのインタビューを通して太陽活動こそが温暖化の主要原因であり人類が気候に与え得る影響は取るに足らないと結論付けられた。……現代社会において同番組は一種の逆流である。時には少数派の声に耳を傾けるべきではないだろうか。

    本書では現在主流となっている論考とは全く異なる見地から地球温暖化について議論されている。