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第8回国際図書館学セミナーが京都大学で開催

    日本図書館研究会と上海市図書館学会が共催する第8回国際図書館学セミナーは2011年11月5日(土)と 6日(日) の二日間京都大学文学部新館第1講義室で開催されました。同セミナーは,2001年に上海図書館で開催された第1回以降,3年目の調整期間も含めて開催場所を交互に開催しているものです。

 今回のテーマは「図書館というスペースを考える」です。テーマ設定の趣旨は図書館を取り巻く環境が大きく変化してきたことにより、図書館がどのような方向を模索しているのか、図書館という物理的なスペースをどのように再構築していく動きがでているのか、また図書館が提供するヴァーチャルなスペースはどのような方向に向かいつつあるのか、そこにまたどのような課題や問題があるのか、実践と思想について報告し、国際的な対話ができることです。

第8回国際図書館学セミナーが京都大学で開催

    11月5日(土)に日本図書館研究委員長志保田務により開会の言葉を述べ、日本図書館研究会理事長川崎良孝と上海図書館協調指導処長張奇により開会の挨拶をしてから第8回国際図書館学セミナーが始まりました。

 午前上海図書館の張奇と筑波大学大学院図書館情報メディア研究科の吉田右子がそれぞれ「上海市情報共有空間の実践」「21世紀の公共図書館をデザインする:デンマークにおける公共図書館というスペース」を、午後上海図書館の顧震宇と国立国会図書館の南亮一がそれぞれ、「科学技術の革新に手を差し伸べる:上海図書館の特許情報サービスを中心として」「21世紀の図書館の国際的協力活動をデザインする:国立国会図書館における日中韓の国立図書館の相互連携」を発表しました。

 11月6日(日)に続いて、上海図書館の鮑延明と京都大学大学院教育学研究科の川崎良孝がそれぞれ、「上海図書館における「上海市中心図書館」及び上海の窓」サービスの調査報告」「21世紀の図書館の枠組みを考える:歴史的な展開と21世紀の状況」を発表しました。大会の通訳は日本側が京都大学大学院教育学研究科の留学生李霞により、中国側が上海図書館の鮑延明により担当しました。

    二日間とも発表に対する質疑があり、互いに図書館の発展方向について熱烈な交流を行いました。