辛亥革命100周年を記念して、米国議会図書館のアジア学術研究主任である居蜜博士は近日新書「居正と辛亥革命」を出版します。著書の中には父祖であり武昌で蜂起した指導者居正の自筆原稿8000点あまりが収蔵されており、居正が目撃証人となった辛亥革命のそれぞれの蜂起事件に対する正確な解説が収められています。
居正(1876-1951)は中国の当代きっての民主革命家、政治家、軍事家、法学家として知られており、年少のころ渡日し勉学に励み、またそのころ中国同盟会や組織共進会に加入するという経験を通して、後に辛亥革命の指導者の一人、またその勲功者となりました。
本書は居正と辛亥革命に関する家蔵の自筆草稿を収めており、居正と辛亥革命の研究において非常に重要な歴史的価値を有しています。
居蜜博士はハーバード大学歴史学博士、ハーバード大学歴史学修士、台湾大学学士など多くの学位を所有しており、現在米国議会図書館のアジア学術研究主任として同図書館で30年間勤務しています。
居蜜博士はまた2004年5月に居正氏の大量の貴重な遺留品を上海図書館に寄贈しました。寄贈品は50年間におよぶ合計300点あまりの文献があり、その中には居正の生前の写真、講演の原稿、創作詩の原稿や日記、居正が民国期に歴史的著名人物と交わした書簡100点あまりが含まれています。これらの文献は国内外の辛亥革命史や中華民国史また近代法制史を研究する学者や読者に貴重な歴史的価値のある第一級の資料を提供しています。
「居正と辛亥革命:居氏家蔵の草稿集」
居蜜著、中華出版社2011年8月出版;ISBN:978-7-101-08166-4(上製本)4, 513 ページ
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